薪小屋の構造 巾 和史 Haba Kazushi 大工として20年以上一棟一棟に心を込めて向き合い、技術を磨いてきました。日本の伝統的な木造建築の技法を大切にしながら、国産の木材や自然素材を用いることで、住む人にも地球にも心地よい家づくりを目指しています。 長く使うものだからこそ、安全と自然の調和を 薪ストーブを使う家にとって薪は欠かすことができません。薪は想像以上に重く、薪小屋に積み上げた薪の重量が1トンを超えることも珍しくありません。また、家と同様に何十年と長く使うことが一般的です。時間が経っても傾きや壊れることがなく、長期的に安全に薪を保管・乾燥させる。自然と調和した形で敷地の景観を守りながら自然に優しい薪小屋を提供する。材料から細部まで一つ一つにこだわりをもった。それがマツカラの薪小屋です。 強度と使いやすさの両立 重量の重い薪をしっかりと支えるために専用のほぞを切り、木材同士を結合する設計にしています。薪小屋の変形や倒壊を防ぐため、筋交い(建物の柱と柱の間に斜めに入れる補強材)を入れることで強度を補完しています。できる限り薪を積むスペースを確保できるよう、筋交いは必要最小限のサイズにしています。 薪の乾燥 薪の乾燥は薪が持つ本来の力を引き出すための、大切な過程です。 マツカラの薪小屋は薪を乾燥させるために通気性が高い構造になっています。 木は伐採された直後、およそ50%もの水分を含んでいます。水分が抜けていない生木を燃やすと、煙が多く出て、火がつきにくく、燃焼効率も下がってしまいます。 しっかり乾燥した薪は、美しい炎を上げます。煙も少なく、ストーブや煙突を汚すタールの発生も抑えることができます。 → 素材の特徴を見る ご注文はこちらから →